菅平高原観光協会

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COLUMN

スギアカツキの「おいしいレタスの話」
vol.1 温レタスにハマり中

July.5.2019

菅平に、「レタス」あり。

みなさんは、菅平高原が「高原野菜の名産地」であるということを、ご存知でしょうか?標高千メートル超の冷涼な気候と、惜しみなく降り注がれる太陽光から生み出されるレタスには、たくさんの“魅力”が宿っているはずです。ここではそんな期待をこめて、食いしん坊の私が、「菅平レタスのおいしくて楽しい話」を、毎回シャキシャキとつぶやいていきたいと思います。

写真・文/スギアカツキ

熱を通してちょっとしんなりさせたレタス

どんなヒトにも、「心を和らげてくれる食べ物」がひとつやふたつ、あるような気がします。私の場合、その筆頭に上げたいのが、「温レタス」。サラダやサンドイッチでおなじみのシャキシャキ感のあるレタスではなく、熱を通してちょっとしんなりさせたレタスのことです。

この温レタスとの出会いは、ある上海料理屋さんでのこと。おいしい小籠包を食べたくて、飲茶をしにいった際に、一緒に出てきたのが、「レタスの湯引き」というメニューでした。それはそれはシンプルなメニューで、さっと湯がいたレタスにオイスターソースがかかっている程度の野菜料理なのですが、一瞬にして惚れてしまうほどの、ただならぬ感動があったのです。

そしてその一目惚れ、いや、一食惚れの体験後、自宅でも頻繁に作るように。レシピは少し改良し、ビタミンCやカリウムの流出を防ぐため、湯通しよりも、蒸すことにしています。作り方は、実に簡単。大きくて深めのフライパンや鍋に、ほぐしたレタスを1玉分バサバサと乗せ、コップ半杯程度の水とオリーブオイルを回しかけ、フタをして5分程度加熱するだけです。

大きくて深めのフライパンや鍋に

蒸すことでフワフワ生まれる“レタスの香り”は、おそらく生レタスでは未体験濃厚感。青々しい爽やかさの中に、優しい甘さや香ばしさが漂い、キッチンが幸せな空間になることでしょう。途中、フタを開けてレタスの上下を移動させると、香りの恩恵を最大限に受けつつも、バランスよい仕上がりにまとまります。

さあ5分後。火を止めて、数分置いてから盛りつけましょう。ほどよく和らいだレタスを大皿に重ねていき、オイスターソースを添えました。レタスに直接垂らすのも、豪快さがあって魅力的。そう、“気負いなく”が、最高なのです。

レタスを大皿に重ねていき、オイスターソースを添えました。

それでは、いただきます。

オイスターソースをさらりと触れさせた一枚を口に頬張れば、魅惑のジューシー感があふれることでしょう。生で感じた若々しいシャキシャキ感が、たおやかで優美な食感に生まれ変わります。そして最も強く実感するのが、「ナッツのようなコクのある風味」が生まれるということ。そうです、木の実のような香ばしさこそが、温レタスの最大の引力なのかもしれません。

この他にオススメしたいのは、「レタスと豚のしゃぶしゃぶ」です。

レタスと豚のしゃぶしゃぶ
具材は極力シンプルに

主役は豚以上に「レタス!」と言いたいところ。具材は極力シンプルにして、昆布出汁ベースのスープに、豚肉、ネギ、きのこくらいにとどめます。温レタスに巻いた豚肉を、ポン酢につけていただくと、もう箸が止まりません。

温レタス。是非皆様も気軽にお試しください。晴れ晴れしく、うふふとふんわりとどめたくなるような幸福感に満ちあふれた、とっても素敵な食べ物であるはずです。

高原野菜の名産 菅平産レタス

スギ アカツキ

食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。フードサイエンスや世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。野菜や果物における著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が好評発売中。

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