菅平高原観光協会

勝ちたいなら、菅平。

INTERVIEW

勝ちたい人に捧ぐ。
野菜のおいしい付き合い方
SUNSHINE JUICE代表 ノリ コウ

November.8.2019

取材・文/スギ アカツキ

レースに勝つこと。試合に勝つこと。自分に勝つこと。“勝ち”に徹底的にこだわっている人は、やっぱりカッコいいなと思います。その理由は、勝利のために惜しみなく努力をする姿にあり。そしてその先には、本人はもちろんのこと、周りの人々の心を震わせる感動が生まれます。

私は食文化研究家の立場として、「どんなモノをどう食べたら、勝てるのか?」ということを、相手を想って提案することがありますが、そこに“心から効くというおいしい喜び”は欠かせません。今回は、そんな気持ちを確信に変えてくれるようなヒトに出逢ったお話です。コールドプレスジュースを日本で先駆けて提案したサンシャインジュースのオーナー、コウ ノリさんを取材し、長野の野菜の魅力や、勝つための「野菜との寄り添い方」について考えてみました。

SUNSHINE JUICE新橋店

リさん、お元気ですか?

2014年1月、東京・恵比寿に日本初のコールドプレスジュース専門店「サンシャインジュース(https://sunshinejuice.jp/)」をオープンさせたノリさん。その当時は、スムージーが流行でしたが、「ジュースクレンズ(食事の代わりにコールドプレスジュースを飲んで過ごす健康法。消化のために働き続ける内臓を休ませ、老廃物の排出(デトックス)を促すこと)」というスタイルを提案し、それがヘルスコンシャスな人々に大ヒットしたことは、記憶に新しいのではないでしょうか。

今ではそのブームは落ち着き、多くのコールドプレスジュース専門店が閉店してしまいましたが、サンシャインジュースはしっかり健在。先日私はサンシャインジュース新橋店に足を運び、今もなお元気に輝くノリさんに、今だから思うことを聞いてみました。

目先の即効性ではなく、長く寄り添えることが、「勝利」への道。

ジュースの前に、息を飲んでしまうほど印象的だったのが、ノリさんの“肌”。加齢感を感じるシミ・シワのない、圧倒的な透明感とみずみずしさは、女性が憧れずにはいられないレベルです。コールドプレスの素晴らしさを実証してくれているような強烈なインパクトがありました。

絵画のような美しさ!サンシャインジュースのコールドプレスジュース。

ここで改めて、「コールドプレスジュース」とは何かをおさらいしておきますと、大量の野菜・果物をゆっくり圧搾して搾り出すジュースのこと。保存料などの添加物はもちろんのこと、余計な水分も一切加えないで作るため、ジュース1本あたりに使う素材は1キロ以上なんだとか。製造過程で熱が加わらないため、ビタミンなどの熱に弱い栄養素が摂取できること、消化に時間がかかる食物繊維があえて分離されていることが魅力となっているのです。この2つを兼ね備えたジュース、いや料理は、他にはありません。ちなみにノリさんの長野野菜に対する信頼度は強く、立科町のビーツ(春・夏)、佐久穂町の小松菜(秋)、飯山市のケール(春・夏)、須坂市のリンゴ(秋)などを継続的に仕入れているそうで、「長野の野菜がなければ、僕たちのジュースは作れません」と断言していました。

グリーンデトクサー。1本でこの野菜量。ケール、小松菜、ほうれん草、セロリ、レモンのみで作られる。

先日37歳になったノリさん。今も精力的にトライアスロンや長距離マラソンなどにチャレンジしているそうですが、日々のトレーニングを強く長く支えてくれるために必要なのが、やっぱり「ジュース」。その日に作った疲労をケアしながらメンテナンスするためには、必要な栄養素を効率よく取り入れることが最も重要なんだそうです。

「先日、100キロマラソンにチャレンジしました。こういうレースでは、究極なまでに自分を限界に追い込みながら、とにかくすぐにエネルギーになるものが必要になります。そういう時、精製された砂糖たっぷりのコーラのようなドリンクって、ものすごく即効性があって助けられることがあるんですよ(笑)。でも、日々のトレーニングでは、目先の効果より、いかに体に負担なくライフスタイルの中に取り込めるかが重要だと実感しています。最終的に“勝つ”ためには、やっぱりコールドプレスジュースなんです」

ジュースに追加する「スーパーフード」については、飲む人の好みや体質に応じて無理なく選んで欲しいとのことですが、ノリさんオススメのベスト3は、ターメリック、カカオニブ、チャーガ(カバノアナタケ)。どんな効果が期待できるのか興味を持つことも、ハイパフォーマンスにつながるはずです。

左から順に、ターメリック、カカオニブ、チャーガ(カバノアナタケ)

とにかく無理なく楽しくおいしく続けられてこそ、自分のライフスタイルの中に取り込める。そしてそれこそが、効くということ。早い健康効果を求めないで欲しい。これは、長寿美容食を追求している私にとっても、強く共感する話でした。そして、ジュースと並んでオススメされたのが、「チュードサラダ」という初体験のメニュー。このサラダも、栄養素の吸収や消化のことを徹底的に考慮したサラダで、国内の病院でも採用されているほど強い支持者がいるそうです。

おいしいもので健康になること。これこそが、究極の食体験である。

チュードサラダ(Chewed salad)とは、野菜の細胞壁を壊して生野菜の栄養を効率的に吸収できるように砕かれた、新しいタイプのサラダ。つまり、なるべく消化しやすく栄養素を吸収しやすく調理されたカタチなのです。私がいただいたのは、ケール、セロリ、ニンジン、リンゴ、生ナッツ、カボチャの種、チアシードが砕かれ、パッションフルーツとタヒニ(生ゴマペースト)がトッピングされた「グリーンヘブン」。各素材が絶妙に調合されていて、野菜と果物の甘味がおいしく味わえるみずみずしい食べ心地。例えて言うなら、“非加熱の野菜粥(かゆ)”というイメージなのかもしれません。野菜の魅力は無限大。そう思わせてくれる実力派サラダを新たに発見することができました。

健やかなお店作りのために、「いい野菜」は欠かせない。

「私たちのジュースやサラダを作るためには、いい野菜と果物が必要です」と語ってくれたノリさん。では、“いい野菜”とはどういうことなのでしょうか?

「私たちが使っている野菜は、無農薬・減農薬です。でもこれ以上に大切なことは、農家さんがプライドや愛を込めて農作物を作っているということ。そういう農家さんとは、『本当においしい良いものを提供したい』と願う私達と共感し合うことができるんですよね。そういう野菜は、目に見えないエネルギーを持っていると思うし、『食べるもので世の中が変わる』いう私の夢をカタチにしてくれているのだと、強く実感しています」

長野産のビーツ
長野産の小松菜

ビーツ、小松菜、リンゴ、セロリ・・・。長野の野菜・果物もたくさん使っているそうで、「長野野菜がないと、うちのジュースは作れません」とのこと。情熱ある農家さんとの直接向き合うことで、おいしい素材が日々調達されているようです。

究極のサプリメントを目指して

最後に、「サンシャインジュースが提供するジュースやサラダを一言で例えると?」という質問をしてみたところ、「究極のサプリメント」という回答が返ってきました。

「サプリメントって、人工的でどこまで効くかわからないと思われがちですが、ヒトは本来サプリに確かな効果を期待しているはずです。だからこそ、うちのジュースやサラダこそが、“間違いなく効く”という実感を持ってもらえる。だからこそ、あえてそう言いたいんです。私たちは、素晴らしい農家さんを大切にすることで最高のジュースを作り、お客様との対話を大切にしながら、効果を実感していただく。そう信じて、今も本気でジュースを作っていますから」

勝つために必要なこと。それは「野菜・果物」と「生き方」にあり。そんなヒントとくれたノリさんの表情には、ポジティブな笑顔とエネルギーが満ち溢れていました。

ノリ コウ
サンシャインジュース代表。アメリカ、日本、台湾での生活を経て日本初のコールドプレスジュース専門店「サンシャインジュース」をオープン。「リアルジュースで体が目覚めるこの素晴らしい感覚を一人でも多くの人に知ってもらいたい」という思いで2013年頃からイベント出店を通してジュースの販売を開始。原料である野菜の仕入れ先や流通のことを勉強しようと、農家さんのもとを訪ね、「規格外の野菜を仕入れることで、コストを抑えながらも生産者の顔が見える新鮮な野菜ジュース作りができるのでは」と閃き実践。現在都内に2軒の実店舗、オンラインシショップ、ヨガ・フィットネススタジオへの卸売でサンシャインジュースを展開。商品のレシピは全て自身で開発している。趣味は持久スポーツで、フルマラソンは毎年サブスリーを達成しながら、STAY JUICYな生活を啓蒙する。 

スギ アカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。フードサイエンスや世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。野菜や果物における著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が好評発売中。
Instagram:@sugiakatsuki
Twitter:@sugiakatsuki12

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